遠くで陽炎がゆれてる

午前3時。約5年前、だいたいこの時間にその当時のにゃー氏の部屋で目を覚ますと1曲リピートで「桜の季節」がかかっていた。それが出会い。
ライブを観たのは3回くらい?最近はごぶさたで、もう東京に住んでるんだしいつでも観れるからという理由も大きかったように思う。それが、もう永遠に観れなくなってしまった。
はなちゃんと行ったライジングでのミニーちゃんのTシャツが未だに目に焼き付いている。あれが初めてのフジファブリックだった。
ヤフーニュースで彼の訃報を知り、私は何かから逃げるようにベッドに潜り込み、にゃー氏は彼らのDVDを観始めた。夢に見た。そうして目が覚めた午前3時。彼らしい時間だよ。
イブの日に、寂しくなかったかな。苦しくはなかったかな。
もう会えないんだなぁと少しずつ事実を受け止めてはいるけれど、それ以上に絶対これは悪い嘘だと思っている。多分この先しばらくは信じられないし信じたくない。申し訳ないけれどまだゆっくり休んでなんて願えない。彼の魂が少しの間この世に留まって、素敵な音楽を奏でてくれないかななんて不謹慎なことを思う。